2010年06月11日

「NYを感動させたい」 大阪の素人シニア劇団、12日にブロードウェー公演(産経新聞)

 平均年齢67歳のアマチュアシニア劇団「すずしろ」(大阪府箕面市)が12日、米ニューヨーク・ブロードウェーの舞台に立つ。「どうせなら最高の舞台で」と、目標に掲げてから2年半。家族の介護などシニアならではの問題を抱えながら夢を追いかけてきた。前売りチケットも完売したといい、四苦八苦した英語のセリフも今では万全。団員たちは「NYを感動させたい」と意気込んでいる。

 「you mean(それって)…のイントネーションがおかしい。meanが強いと意味が変わるから気をつけて」「前は逆に弱いっていわれたんや。難しいなあ」

 渡米までわずか。通しけいこに励む団員の表情は真剣そのものだ。セリフがなかなか出てこない団員もおり、メンバーの顔にあせりの色が浮かぶ。「NY公演はお遊びじゃない」。そんな強い思いが伝わる。

 「すずしろ」のメンバーは60〜84歳の22人。平成16年、60歳以上が対象の市民演劇講座の受講生らが立ち上げた。持病のある人、年金生活者ら“普通のシニア”の集まり。素人集団だから、劇団名は「大根(役者)」からとった。

 NY公演を提案したのは、講師で俳優の倉田操さん(34)だ。「『すずしろ』がNYに行ったら面白い。『やればできる』ってことの証明になるよ」。団員たちは「私らには時間がないんやし、いきなり最終ゴールでもええか!」と応えた。

 そこから英語漬け、練習漬けの日々が始まった。上演作品は、「死」がテーマの人情コメディー「煙が目にしみる」。英語の得意な団員がセリフを英訳、練習用にテープに吹き込んだ。

 メーンキャストの須田数雄さん(71)は知人と個人レッスンしながら特訓。「日本語でも覚えるんが大変やのに。発音やイントネーションに今も苦労している」。妻の介護もしており、練習との両立に悩んだこともあったという。

 「目が見えにくいから、まず台本が読めない。それに英語なんて、私たちの時代は“敵国語”でしたわ」と笑うのは、杉田昭さん(82)。セリフを大きな文字で紙に打ち直し、発音をカタカナで書き込んだ。

 パーキンソン病の薬を手放せない団員もいれば、家事をこなしながら片道3時間かけて練習に通う主婦もいた。劇団を立ち上げた秋田啓子さん(66)は「それぞれの頑張りが刺激になった」と振り返る。

 劇場は現地の日本人の協力で契約、約100席の劇場で12、13日の本番に臨む。海外が初めての団員も多く、不安もあるが、倉田さんは「行くだけじゃ意味がない。NYを感動させて帰ってきたい」。一行は8日、関西空港から旅立つ。

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posted by セリザワ キヨコ at 11:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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